2009年11月30日月曜日

西尾康之展「DROWN」@山本現代(09年1月10日~2月7日)















そりゃ印象に残る展覧会になるわ。写真で見ても怖いよ。

「G12」というギャラリーディレクターを扱った書籍にて「ショッキングな作品でもギャラリーでリアクションを確認するという過程を経て、美術館で正当な評価を受ければ良い」と、山本現代の代表 山本ゆうこさんが話をしていたような気がしますが、その時引き合いに出されたのがこの展覧会だったっけ?自宅の上の階に行って確認するのが面倒くさい。

西尾さん自身おぼれた経験があるそうで、人を生かしも殺しもする水の恐怖から、水が間に立つ「死」をまぬがれる為に水棲生物になりたい、みたいな願望が作品に昇華されているようです。だから、西尾流の巨大な人魚が場内で浮いているのですが…3メートルはないよ、怖いよ…。添付している写真で、その3メートルの恐怖の前に横たわっている、骨が見えてミイラ状になっている女性もまた人魚だそうで、サイズで言えば一般的な女性よりも大きめの体躯なのかな?存在し得ないモチーフで、触ったら明らかに造られた存在なのに、作品を見たと云う経験が、夢や記憶の中で勝手にリアリティを増幅させて、作家さん自身は生きることへの渇望に近いような感情から作品を作っているはずなのに、死への恐怖を味あわせてくれます。だって、勝てないRPGのラスボスみたいなんだもん。

同時に展示されていたドローイングや立体の小作品など、習作ともいえる物はそういう強さも薄まって、かっこよかったですよ。

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