
主に作品の発表をしているレントゲンヴェルケを通じて、色々とお話しさせてもらったのがご縁で、1月のレントゲンヴェルケでの個展「十方視野」、今回記事に書いている「色彩のこと」の両方の設営を、微力ながらお手伝いさせてもらっているので、今年観に行った展覧会の中でも特に印象的な作家さんであり作品です。
中ぐらいのサイズの作品が、2階層のギャラリーに80点強展示された驚異的な「十方視野」@ラディウム―レントゲンヴェルケ、東京都現代美術館の常設展では、「三千世界」の作品が壁を埋め尽くしました。作品を見るその空間や動線も作品の一部だという内海さんの意思が反映されたような「千手」@ギャラリエアンドウ、見には行けなかったけど、いつもとは一味違った展開を見せていたっぽい「ボイジャー」@エンアーツ、グループ展では「掌9」@ラディウム-レントゲンヴェルケでの、茶器のような木工の球体の中に絵付けをした意欲的な作品など、今年1年ワーカホリックなまでに展覧会が続いた中で、内海さんの作品では最大サイズの物が出展された、「色彩のこと」はやっぱり、より強く印象に残っています。なんせ作品が立ち上がる瞬間を目の当たりにしているので。
円や点のカラーフィールドに意味のある余白を抱えた内海さんの作品は、自然を想起させる色彩の作品を個人的に気にいっているからか、「十方」や「千手」という言葉からも想像させられる「森羅万象」というスケール感が、小さな作品も孕んでいて凄いなぁと思います。空間によって見え方も変わる作品なだけに、今後もどんどん個展を期待しています。

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